令和7年11月9日、相模原市新磯地区で開催された大規模防災訓練 にて、私、建川一茂(元神奈川県警・警視)が連合自主防災隊事務局長として訓練全体の司会進行を務めました 。
本訓練は、自治体や企業がBCP(事業継続計画)を考える上で重要な「風水害」と「避難所運営」に焦点を当てたものです。本記事では、元警察官の視点から、今回の訓練設計のポイントと得られた教訓を解説します。

訓練概要:リアリティを追求した風水害シナリオ
- 日時: 令和7年11月9日(日) 9:00~12:00
- 場所: プレ実証フィールド (旧新磯高校) ほか
- テーマ: 風水害時避難場所 (プレ実証フィールド)ってどんなとこ?
- 想定: 令和元年東日本台風を上回る豪雨 。警戒レベル3(高齢者等避難) からレベル4(避難指示) への移行をシミュレーション。
ポイント1:現場を知る「専門家」によるインプット
今回の訓練では、2名の専門家から講話をいただきました。
- 行政の視点(南区地域振興課 栗山防災アドバイザー): 「避難所」と「一時避難場所」の違い や、行政が発信する情報(警戒レベル )の正しい理解について解説 。
- 警察OBの視点(元神奈川県警 増島好彦 氏): 増島氏は、阪神淡路大震災や東日本大震災など、数々の災害現場で活動された経験をお持ちです 。講演では「災害現場で見た『命の境界線』」と題し、その瞬間に何を選ぶべきか、現場を知る者ならではの生々しい教訓が共有されました 。
私(建川)も警察OBとして、こうした「現場のリアル」を行政や地域住民にいかにインストールするかが、訓練の質を左右すると痛感しています。
ポイント2:机上論で終わらせない「事前学習」と「事後検証」
本訓練は、11月9日の当日だけで完結していません。成果を最大化するため、数ヶ月にわたる準備が行われました。
- 事前勉強会(7月): 県のダム管理者から「ダム放流操作」のメカニズムを学ぶ 。これにより「なぜ避難が必要か」の科学的根拠を共有。
- 事前ワークショップ(9月): 「十ONE (プラスワン)」と題した避難所運営ワークを実施 。参加者からは「立場の違いによる判断の難しさ」「お互いの考えを理解する重要性」といった声が上がり 、合意形成のシミュレーションを行いました。
- 事後反省会(12月予定): 参加者アンケート(気づきメモ) を元に反省会を開催し、次年度の計画へ反映します 。
元警視の視点:あなたの組織の「訓練」は機能していますか?
「訓練のための訓練」になっていないでしょうか。 今回の新磯地区の取り組みは、「学習(ダム)→ 演習(ワーク)→ 実働(訓練)→ 検証(反省会)」というPDCAサイクルを地域全体で回そうとする優れたモデルケースです。
私(建川)は、元警察官として数々の現場指揮を執った経験と、行政書士として法令・手続きを実装する実務知見を融合させ、自治体・企業向けの危機管理・防災研修をご提供しています。
- 「マンネリ化した防災訓練を刷新したい」
- 「従業員の防災意識を『自分ごと』にさせたい」
- 「BCPや要援護者支援計画を実効性あるものにしたい」
こうした課題をお持ちの担当者様は、ぜひ一度ご相談ください。現場を知る専門家が、貴組織に最適な「機能する訓練」を設計します。
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