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元警視が語る、相模大野駅前での振り込め詐欺防止キャンペーンの成果

令和7年8月29日、相模原南警察署防犯指導員として、相模大野駅前で振り込め詐欺防止を呼びかける防犯キャンペーンを実施しました。本報告では、酷暑の現場で見えた市民の意識、そして明日からすぐに実践できる詐欺被害防止策を3つのポイントで解説します。


概要(At a Glance)

日時令和7年8月29日
場所相模大野駅前(相模原市)
主催相模原南警察署
参加者相模原南警察署防犯指導員、地域住民ボランティア等
活動内容振り込め詐欺防止のチラシ配布と啓発活動

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背景と目的

振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺は、年々手口が巧妙化しており、依然として多くの市民が被害に遭っています。相模原市でも被害は後を絶ちません。今回は、特に被害に遭いやすい高齢者やその家族に対し、最新の手口や警戒すべきポイントを直接伝えることを目的として、相模大野駅前という人通りの多い場所でキャンペーンを実施しました。


元警察官の視点:見えた「根本原因」

当日の活動を通じて、私は詐欺被害が後を絶たない根本原因は、**「情報の断絶」「心理的な隙」「初動対応の空白」**の3点にあると再認識しました。

  • 情報の断絶: 多くの市民は「自分は騙されない」と考えていますが、詐欺グループは常に新しい手口を開発しています。特に、現金だけでなく電子マネーやキャッシュカードを狙った手口は多岐にわたり、情報のアップデートが追いついていない方が少なくありません。
  • 心理的な隙: 詐欺犯は「家族のピンチ」「公的機関からの連絡」など、感情を揺さぶる言葉を使って冷静な判断を奪います。焦りや不安から、普段なら疑うような指示にも従ってしまうのです。
  • 初動対応の空白: 「変だな」と感じたときに、誰に相談すればよいか、どこに連絡すればよいかを知らない、あるいは分かっていても即座に行動できないことが、被害を確定させてしまいます。

これらの「死角」を埋めるには、日頃からの備えと、具体的な行動計画が必要です。


明日から使える対策:チェックリスト

個人や組織が詐欺被害から身を守るために、以下の対策を推奨します。

  • 30日以内: 家族間の合言葉を決定する。家族間でしか知り得ない合言葉やルールを決めておくことで、「オレオレ詐欺」などの本人確認の段階で被害を防げます。
  • 90日以内: 自治体・企業での防犯マニュアルを整備する。高齢者向けの集会や企業研修で、詐欺の手口や連絡先を共有するマニュアルを作成し、定期的に内容を見直すことが重要です。
  • 継続: 「電話でお金の話が出たらすぐに切る」を徹底する。焦らせる電話はすべて詐欺だと疑い、相手にせず一度電話を切ってから、自分から正規の連絡先にかけ直す習慣をつけましょう。

参加者の声 → インサイト

当日のキャンペーンでは、多くの方から「こんな手口もあるのかと勉強になった」「家族にもすぐに伝える」といった声をいただきました。一方で、「電話が来たらパニックになってしまいそう」「警察に相談してもいいのかわからない」といった不安の声も聞かれました。これらの声は、市民が単に知識を求めるだけでなく、緊急時の具体的な**「行動支援」**を求めているというインサイトを示しています。

次の一歩:企業・自治体向け提案

市民の安全意識を高め、地域全体の危機管理能力を向上させるためには、継続的な啓発活動が不可欠です。当事務所では、元警察官の視点と行政書士の専門知識を活かし、以下のサービスを提供しています。

  • 無料防犯診断: 企業や自治体向けの防犯体制の現状を診断し、潜在リスクを洗い出します。
  • 危機管理講演: 最新の詐欺手口や、緊急時の初動対応をテーマにした講演を実施します。
  • 防犯マニュアル作成: 組織の特性に合わせた、実践的な防犯マニュアルの作成を支援します。

行動喚起

振り込め詐欺の被害を防ぐには、知識だけでなく、初動対応の設計が鍵を握ります。

無料相談は契約を強制しません。まずは状況をお聞かせください。


FAQ

Q1. 振り込め詐欺の手口にはどのような種類がありますか? A1. 振り込め詐欺は、オレオレ詐欺、架空料金請求詐欺、融資保証金詐欺、還付金詐欺など、様々な手口に分かれます。最近は、SNSや電子マネーを悪用する手口も増えています。

Q2. 振り込め詐欺に遭いそうになった場合、どこに相談すればよいですか? A2. 最寄りの警察署や、警察相談専用電話「#9110」に相談してください。また、一人で抱え込まず、家族や信頼できる人に相談することも重要です。

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この記事を書いた人

元神奈川県警察 警視。数々の修羅場を乗り越えた危機管理のスペシャリスト。特に、社会を震撼させた「相模原障害者施設殺傷事件」や「川崎市登戸児童殺傷事件」においては、混乱を極める現場の最前線での規制線の確保、マスコミ対応、応援部隊の調整、関係機関との困難な交渉を完遂。机上の空論ではない、極限状態での的確な意思決定と組織統率のノウハウを体得している。現在は行政書士として、その卓越したリスク管理能力を民間企業に還元。すでに3社の企業顧問を務めた経験から平時から有事まで、組織のあらゆる「死角」を指摘し、鉄壁の防御体制を構築している。多くの経営者が対策を後回しにする「本当のリスク」を知る、数少ない実務家。

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