元警視・建川一茂|企業・自治体を守る!実践的な講演会及び研修会を全国対応でご提供。

相続・家族/争族回避・家族信託・後見制度 Q&A(20本)



Q1:自筆証書遺言と公正証書遺言の違いは?どちらを選ぶべきですか?

A:大きな違いは「手軽さ」と「安全性」のバランスです。

  • 自筆証書遺言
    • メリット:自宅で紙とペンさえあれば作れる/費用が安い
    • デメリット:書き方の不備で無効になるリスク/亡くなった後に見つからない・隠されるリスク
  • 公正証書遺言
    • メリット:公証人が内容と形式をチェックするため、法的安全性が最も高い/原本は公証役場に保管され、紛失リスクが低い
    • デメリット:公証役場での面談が必要/公証人手数料などの費用がかかる

【実務のポイント】

  • 遺産額が大きい・不動産がある・相続人同士の仲が微妙なときは、迷わず公正証書遺言が無難です。
  • 「とりあえず今すぐ意思を残したい」という場合に、自筆証書遺言+後日公正証書に作り直す、という二段階の方法もあります。

補足説明
自筆証書遺言は形式要件のハードルが高く、公正証書遺言はコストはかかるものの「将来争いになりにくい」点で優れています。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
遺言の種類選びのご相談から文案作成、公証役場との事前打ち合わせ・当日の同行まで、一連の流れをワンストップでサポートします。


Q2:法務局の「自筆証書遺言書保管制度」は使ったほうが良いですか?

A:自筆証書で作るなら、原則「保管制度を使う」前提で考えてください。

  • 検認が不要
  • 形式不備のリスク低減
  • 死後に相続人が遺言の有無を確認できる

補足説明
内容の妥当性はチェックされないため、分け方・文言の設計は専門家との事前相談が重要です。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
自筆証書遺言の文案チェックと併せて、法務局保管制度の申請書作成・予約方法まで具体的な手順をご案内します。


Q3:親が軽い認知症と言われました。これから遺言書を作っても大丈夫ですか?

A:作成時点で「判断能力」があれば可能ですが、証拠を残すことが極めて重要です。

  • 医師の診断書・意見書を取得
  • 公正証書遺言を選択し、公証人の関与を記録に残す

補足説明
「いつ」「どの程度の状態で」遺言を作ったかが後の争点になります。早めの準備と記録がカギです。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
主治医への診断書依頼文の作成、公証役場との調整を含め、「争われにくい遺言」にするための段取りを一緒に設計します。


Q4:遺留分を無視した遺言を書くと、どんなトラブルになりますか?

A:遺留分侵害額請求を受け、深刻な“争族”に発展するリスクがあります。

  • 遺留分のある相続人(配偶者・子など)は最低限の取り分を請求できる
  • 一部の相続人に集中させる遺言は要注意

補足説明
遺留分を意識した配分と、付言事項による説明を組み合わせることで、請求リスクを下げることができます。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
現在の家族構成・財産状況を整理したうえで、遺留分に配慮した分割案(たたき台)を作成し、遺言文例までご提案します。


Q5:遺言執行者は必ず選任したほうが良いですか?家族と専門家、どちらが向いていますか?

A:不動産や預貯金がある場合は、原則指定をおすすめします。

  • 相続手続きの窓口を一本化できる
  • 相続人同士の直接対立を避けやすい

補足説明
家族を指定する場合と専門家を指定する場合、それぞれのメリット・デメリットを踏まえたうえで選ぶことが大切です。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
遺言執行者にふさわしい人選の相談から、必要に応じて行政書士を遺言執行者に指定する場合の費用・役割まで丁寧にご説明します。


Q6:不動産が複数ある場合、遺言でどう分けるのが良いですか?

A:後から売却・活用しやすい形と、公平感のバランスを取ることが重要です。

  • 安易な共有名義は将来の足かせ
  • 一人に集中させ、他の相続人は金銭などで調整する方法が有効

補足説明
「誰が管理するか」「将来売るのか残すのか」を含めて設計しておくと、空き家・塩漬け不動産のリスクを減らせます。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
不動産の評価額や相続税の概算を踏まえつつ、遺言・家族信託・換価分割など複数の選択肢を比較しながら、最適な分け方を一緒に検討します。


Q7:遺言書の「付言事項」は書いたほうが良いですか?どんな内容を書くべきでしょうか?

A:争いを減らすために、できるだけ入れておくことをおすすめします。

  • 分け方の理由
  • 家族へのメッセージ
  • 生前の援助とのバランス など

補足説明
付言事項は法的拘束力はありませんが、感情面での納得感を高める大きな役割を果たします。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
「想いはあるけど文章にするのが苦手」という方のために、ヒアリング内容をもとに付言事項のドラフトを作成し、言い回しを一緒に整えていきます。


Q8:任意後見と法定後見は、どう違うのですか?どちらを選べば良いですか?

A:自分で将来の代理人を選んでおくのが任意後見、裁判所が選ぶのが法定後見です。

  • 予防的に備えたい → 任意後見
  • すでに判断能力低下が進んでいる → 法定後見

補足説明
それぞれメリット・デメリットが異なるため、家族構成・財産規模・希望する生活スタイルに応じて選択する必要があります。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
現在の状況を整理したうえで、「任意後見だけ」「家族信託との併用」など複数パターンを図解しながら比較し、最適な組み合わせをご提案します。


Q9:任意後見契約を結ぶと、すぐに財産管理を任せられるのですか?

A:いいえ。任意後見は「将来発動する契約」であり、今すぐの代理はできません。

  • 発動には家庭裁判所の審判と任意後見監督人の選任が必要
  • 現在の財産管理は別の手当て(財産管理委任契約・家族信託など)が必要

補足説明
「今」と「将来」の両方をカバーするには、複数の制度を組み合わせる設計が重要です。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
任意後見契約、公正証書、財産管理委任契約、家族信託などを一枚の図に落とし込み、「どの時点で、誰が、何をできるか」を整理したプランニングをご提供します。


Q10:死後事務委任契約とは何ですか?どんな人に向いていますか?

A:亡くなった後の事務手続き(葬儀・納骨・解約など)を、あらかじめ信頼できる人に任せる契約です。

  • 身寄りが少ない方
  • 子どもに過度の負担をかけたくない方
  • 葬儀や納骨の希望を形にしておきたい方

補足説明
遺言とセットで準備することで、「財産の承継」と「死後の手続き」の両方をカバーできます。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
死後事務の範囲や費用の取り決め内容を一緒に整理し、公正証書での死後事務委任契約・遺言とのセットプランもご提案可能です。


Q11:家族信託とは何ですか?遺言や後見制度と何が違うのですか?

A:元気なうちに財産管理と承継方法を家族に託す、生前の「オーダーメイド財産管理」です。

  • 生前から財産を動かせる
  • 認知症による資産凍結リスクを下げられる
  • 遺言では難しい複数世代への承継設計が可能

補足説明
「自宅は残したいが、管理は子に任せたい」「アパート経営を次世代にバトンタッチしたい」といったニーズに適しています。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
家族構成・財産内容をヒアリングし、家族信託が本当に向いているかどうかの適合診断から、信託スキーム案・信託契約書のたたき台作成までサポートします(登記・税務は各専門家と連携)。


Q12:家族信託と任意後見は併用したほうが良いですか?

A:財産は家族信託、生活面は任意後見と役割分担する併用型が現実的です。

  • 家族信託:不動産・預貯金などの管理・承継
  • 任意後見:介護・医療・施設入所などの身上監護

補足説明
どこまで信託に載せるか、どの範囲を後見に任せるかは、ケースごとの設計が必要です。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
信託と後見の境界線を図で示しながら、「最小限の手間で最大限の安心」を得るための併用パターンを具体的に設計します。


Q13:家族信託の受託者(任される家族)は、どんな責任を負うのですか?

A:分別管理義務・忠実義務・帳簿作成義務など、法律上重い責任を負います。

  • 自分の財産と信託財産を混ぜない
  • 受益者の利益を最優先に行動
  • お金の出入りを記録し、説明できる状態にしておく

補足説明
責任の重さを理解せずに受託者を引き受けると、家族間トラブルの火種にもなりかねません。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
受託者候補の方にも同席いただき、義務とリスクをわかりやすくご説明したうえで、「無理のない役割分担」になるよう信託内容を調整します。


Q14:家族信託で「二次相続以降」の承継先まで決めることはできますか?

A:配偶者→子→孫…と複数段階の承継指定が可能ですが、期間や構成には法律上の制限があります。

  • 受益者連続型信託により複数世代の承継を設計
  • ただし無制限ではなく、信託期間等の制約あり

補足説明
「配偶者をしっかり守りながら、その後は子どもへ」という典型的なニーズには相性が良いスキームです。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
一次・二次相続を含めた承継パターンを図解し、それぞれの税務・登記面の注意点を整理したうえで、信託に載せるべき財産の範囲をご提案します。


Q15:相続登記の義務化で、何をしないと罰則の対象になりますか?

A:不動産を相続したのに、取得を知ってから3年以内に相続登記や相続人申告登記をしない場合、過料の対象になり得ます。

  • 放置すると手続きが複雑化
  • 将来の売却・担保設定・建替えが困難に

補足説明
「名義が昔のまま」の不動産がある方は、早めに状況確認が必要です。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
名義や権利関係を調査し、「今すぐ登記が必要な物件」と「優先度を下げても良い物件」を仕分けしたうえで、司法書士と連携して相続登記の段取りを整えます。


Q16:空き家化を防ぐには、どんな制度を使うと効果的ですか?

A:遺言・家族信託・任意後見を組み合わせ、「誰が・いつ・どう活用するか」を事前に決めておくことが重要です。

  • 将来の売却・賃貸・解体の方針を決める
  • 認知症になる前に、売却や賃貸ができる仕組みを作っておく

補足説明
空き家になってからの対処は選択肢が限られます。事前の出口戦略がコストと手間を大きく左右します。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
固定資産税・維持費の試算も踏まえ、「残す/貸す/売る」の各シナリオを比較し、最も合理的な空き家対策プランを作成します。


Q17:実家を兄弟で共有名義にすると、どんな問題が出やすいですか?

A:一見公平でも、全員の同意が必要になるため、将来の意思決定が非常に難しくなります。

  • 売却・建替えなどで意見が割れる
  • 世代交代で共有者が雪だるま式に増える

補足説明
結果として、誰も使わないのに税金だけ払い続ける「負動産」になりかねません。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
すでに共有になっている場合の整理方法や、今後共有にしないための遺言・信託設計など、「公平感を保ちつつ共有を避ける」具体案をご提案します。


Q18:相続や老後の準備として、まず何から手をつければ良いでしょうか?

A:第一歩は「財産の棚卸し」と「家族関係の整理」です。

  • 財産一覧表の作成
  • 家族構成・相続関係の把握
  • 誰に何を託したいかの大まかなメモ

補足説明
この土台ができると、遺言・後見・信託など、どの制度をどの順番で使うかが見えやすくなります。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
専用の「相続・老後チェックシート」を用いて、30〜60分程度で現状の棚卸しを行い、その場で大まかな優先順位と必要な制度の候補をお示しします。


Q19:家族に相続や老後の話を切り出すタイミングが分かりません。いつ・どう話すべきですか?

A:「元気なうち」に第三者の事例をきっかけに、少しずつ話し始めるのが理想です。

  • 病気・ニュース・知人の相続を話題にする
  • いきなり遺言ではなく、通帳や保険の場所・介護の希望など身近な話から

補足説明
一度ですべて決める必要はなく、定期的に話題にすることで「家族会議」の習慣を作ることが大切です。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
必要に応じて「同席型家族ミーティング」として、第三者の立場からテーマ整理とファシリテーションを行い、感情的対立を避けつつ話し合いを進めるお手伝いをします。


Q20:こうした相続・老後対策について、専門家に相談するタイミングはいつが良いですか?

A:具体的に困ってからではなく、「少し不安を感じた段階」で一度相談するのがベストです。

  • 親が高齢になってきた
  • 不動産の名義が古い
  • 再婚・子どもなしなど家族関係が複雑

補足説明
早めに全体像を設計しておけば、「今やること」と「数年後でも良いこと」を区別でき、余分なコストも抑えられます。

【たてかわ行政書士事務所のサポート】
初回相談では、争いを避けたいポイントと将来の希望を丁寧に伺い、「遺言」「後見」「家族信託」「相続登記」などの中から、今すぐ着手すべき優先順位と大まかなスケジュール案をご提示します。

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この記事を書いた人

元神奈川県警察 警視。数々の修羅場を乗り越えた危機管理のスペシャリスト。特に、社会を震撼させた「相模原障害者施設殺傷事件」や「川崎市登戸児童殺傷事件」においては、混乱を極める現場の最前線での規制線の確保、マスコミ対応、応援部隊の調整、関係機関との困難な交渉を完遂。机上の空論ではない、極限状態での的確な意思決定と組織統率のノウハウを体得している。現在は行政書士として、その卓越したリスク管理能力を民間企業に還元。すでに3社の企業顧問を務めた経験から平時から有事まで、組織のあらゆる「死角」を指摘し、鉄壁の防御体制を構築している。多くの経営者が対策を後回しにする「本当のリスク」を知る、数少ない実務家。

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